子宮外妊娠とは
妊娠の過程においては、受精卵は通常、子宮腔内に着床します。
しかし受精卵は時として、子宮腔以外の場所に着床してしまいます。
こうした状態を「子宮外妊娠」と呼びます。
子宮外妊娠は大きく分けて以下の四つです。
・卵管に着床する「卵管妊娠」(子宮外妊娠全体の97%)
・卵巣の内部もしくは表面に着床する「卵巣妊娠」
・子宮頸管に起こる「頸管妊娠」
・多くの場合、卵管流産の延長で起きる「腹腔妊娠」
子宮外妊娠は増加傾向にあるようです。
子宮外妊娠は、ときとして命に関わるものですので、
子宮外妊娠が疑われるような場合は、
信頼できる医師の診察を受けましょう。
妊娠中に気をつけたい病気に妊娠中毒症があります。
妊娠中毒症は、2005年から妊娠高血圧症候群という名称に変更されています。
妊娠によって血管にけいれんのような収縮が起こる病気で、
全身で起こると高血圧に、腎臓で起こるとたんぱく尿が出ます。
そのため、診断の定義は
「妊娠20週以降、分娩後12週まで、高血圧が見られる場合」
「高血圧にたんぱく尿をともなう場合」
となっています。
妊娠すると血圧は高めになりますが、最高血圧が140mmHg以上、
最低血圧が90mmHg以上の場合に高血圧と診断されます。
症状がでやすいのは妊娠後期で、
悪化すると早産や未熟児出産などのトラブルにつながることもあります。
早期発見には、妊婦健診を欠かさず受けることが大切です。
妊娠高血圧症候群と診断されたら、まずは安静と食事療法で、
必要に応じて薬物療法も治療に加えます。
妊娠高血圧症候群にかかりやすいタイプとしては、
もともと高血圧や腎臓病、甲状腺疾患などの病気がある人や、
前回の妊娠で中毒症にかかっている人、多胎妊娠の場合、
血縁家族に高血圧の人がいる場合、などがあります。
また、味の濃いものが好きな人や栄養バランスが偏っていたり
カロリーの高い食事をしている人、妊娠してから体重が増えすぎた人も、
この病気にかかりやすいタイプといえます。
対策としては、うす味に心がけ塩分を控えること、卵や牛乳、
豆腐や鶏のささみなど良質なたんぱく質を摂ること、
血圧を下げる作用のあるカルシウムを多めに摂ること、
適度に体を動かし、睡眠は十分にとること、などがあります。

